【FPが解説】終活を始めるべき人、始める時期とは?後悔しない人生のための終活完全ガイド
目次
はじめに
近年、「終活(しゅうかつ)」という言葉が広く知られるようになりました。
かつては高齢者だけの話と思われていましたが、現在では40代・50代の現役世代をはじめ、若い世代にも関心が広がっています。
終活とは、単に「人生の終わりの準備」をすることではありません。
人生の最終段階を見据えながら、自分らしい生き方を実現し、家族への負担を軽減するための活動です。
しかし、
- 自分はまだ若いから関係ない
- 何歳から始めればよいのか分からない
- 終活は縁起が悪い気がする
と感じている方も少なくありません。
そこで今回は、ファイナンシャルプランナーの視点から、
「終活を始めるべき人」と「終活を始める最適な時期」
について詳しく解説します。
終活とは何か?
終活とは、「人生の終わりに向けた準備活動」のことです。
しかし実際には、
- 財産管理
- 相続対策
- 医療や介護の希望整理
- 葬儀やお墓の準備
- 人間関係の整理
- 生前整理
など幅広い内容を含みます。
つまり、
終活とは『死の準備』ではなく、『これからの人生をより良く生きるための準備』なのです。
なぜ終活が注目されているのか
終活への関心が高まっている背景には、社会の変化があります。
終活が必要とされる主な理由
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 高齢化社会 | 長寿化により老後期間が長くなった |
| 核家族化 | 子どもや親族が近くに住んでいない |
| 単身世帯増加 | 一人暮らし高齢者の増加 |
| 相続トラブル増加 | 財産管理の重要性が高まった |
| デジタル資産増加 | ネット口座やSNS管理が必要 |
以前よりも、自分自身で将来に備える必要性が高まっています。
終活を始めるべき人とは?
結論から言えば、終活はすべての人が対象です。
ただし、特に次のような方は早めの準備をおすすめします。
①60歳以上の方
定年退職を迎える頃は終活を始める絶好のタイミングです。
理由は、
- 老後資金の全体像が見えてくる
- 相続対策を考える余裕がある
- 体力・判断力が十分にある
ためです。
特に年金受給開始後は、
- 資産状況
- 保険内容
- 相続対策
を整理する良い機会になります。
②子どもがいない夫婦
子どもがいない夫婦は特に終活が重要です。
相続人が誰になるのかを把握していないケースが少なくありません。
例えば、
- 兄弟姉妹
- 甥や姪
が相続人になる場合があります。
遺言書がないと、残された配偶者が困るケースもあります。
③一人暮らしの方
近年増加している単身世帯。
一人暮らしの場合、
- 入院手続き
- 介護
- 葬儀
- 死後事務
などを誰が担うのか決めておく必要があります。
④持ち家や不動産を所有している方
不動産は相続トラブルの原因になりやすい財産です。
特に、
- 実家
- 賃貸不動産
- 農地
などを所有している場合は注意が必要です。
⑤資産を多く保有している方
預貯金や有価証券が多い場合、
相続税や遺産分割対策が必要になる可能性があります。
⑥40代・50代の現役世代
「終活は高齢者だけのもの」
と思われがちですが、
実は40代・50代から始める人も増えています。
親の介護や相続を経験することで、
自分自身の終活を意識するようになるためです。
終活は何歳から始めるべき?
最も多い質問です。
結論としては、終活を始めるのに早すぎることはありません。
年代別終活のポイント
| 年代 | 主な終活内容 |
| 30代 | 保険見直し・家計管理 |
| 40代 | 親の介護対策・資産整理 |
| 50代 | 老後資金計画・相続準備 |
| 60代 | 本格的な終活開始 |
| 70代以上 | 遺言書・生前整理 |
終活を先延ばしにするリスク
終活を後回しにすると、さまざまな問題が発生します。
判断能力の低下
認知症などにより、財産管理が困難になる場合があります。
すると、
- 遺言書作成
- 生前贈与
- 不動産売却
が難しくなります。
相続トラブル
遺言書がない場合、家族間で争いになることがあります。
相続争いは財産の多寡に関係なく発生します。
家族への負担増加
何も準備がない場合、残された家族は
- 預金口座の確認
- 契約関係の解約
- 葬儀手配
などで大きな負担を抱えることになります。
終活でまず取り組むべきこと
「何から始めればよいか分からない」
という方は次の順番がおすすめです。
終活の進め方
①財産の確認
↓
②エンディングノート作成
↓
③保険見直し
↓
④相続対策
↓
⑤生前整理
↓
⑥葬儀・お墓の検討
エンディングノートを書いてみよう
終活の第一歩としておすすめなのが、エンディングノートです。
記載内容としては、
- 家族構成
- 財産一覧
- 銀行口座
- 保険契約
- 医療・介護希望
- 葬儀の希望
などがあります。
法的効力はありませんが、家族への大きな助けになります。
デジタル終活も重要
近年は、
- ネット銀行
- 証券口座
- SNS
- サブスク契約
などのデジタル資産が増えています。
家族が把握していないケースも多いため、整理しておきましょう。
ファイナンシャルプランナーに相談するメリット
終活には、
- 年金
- 保険
- 相続
- 税金
- 老後資金
など多くの知識が必要です。
FPに相談することで、将来のライフプランを総合的に検討できます。
特に、
「相続対策」と「老後資金対策」を同時に考えられることがFP相談の大きなメリットです。
まとめ
終活は高齢者だけのものではありません。
誰もがいつか迎える人生の最終段階に備え、
自分らしく生きるための準備です。
特に、
- 60歳以上の方
- 一人暮らしの方
- 子どもがいない夫婦
- 不動産所有者
- 40代・50代の現役世代
は早めに取り組むことをおすすめします。
終活は「人生の終わりの準備」ではなく、「これからの人生を豊かにするための活動」です。
できることから少しずつ始めてみましょう。

