国民年金保険料の納付 ~前納制度を活用して保険料をお得に納めよう!

学生・自営業・フリーランス必見!知って得する年金節約術

「国民年金保険料って、毎月払うしかないの?」
「どうせ払うなら少しでも安くしたい」

このような疑問をお持ちの方は多いでしょう。

実は国民年金には、まとめて払うことで保険料が割引される「前納制度」があります。

知らないまま毎月払い続けると、数千円~1万数千円の差が生じることもあります。

本記事では、

  • 前納制度の仕組み
  • 割引額
  • 手続き方法
  • 向いている人・向かない人
  • 注意点

を社会保険労務士が分かりやすく解説します。

国民年金保険料はいくら?

国民年金は、日本に住む20歳以上60歳未満の方が加入する公的年金です。

保険料は毎年度見直されますが、原則として「定額制」です。

つまり所得に関係なく同じ保険料です。

このため、自営業・フリーランスの方にとっては負担感が大きくなりがちな制度でもあります。

そこで活用したいのが「前納制度」です。

前納制度とは?

前納制度とは、一定期間分の保険料をまとめて納付すると割引される制度です。

対象期間は次の4種類です。

納付方法割引効果
2年前納最大割引
1年前納大きめ割引
6か月前納小割引
当月末振替(口座)わずかに割引

つまり、長期間まとめて払うほどお得になります。

どれくらい安くなるの?

割引額は毎年度変わりますが、目安として次のような差が生じます。

2年前納

→ 16,000円程度の割引

1年前納

→ 4,000円程度の割引

6か月前納

→ 1,000円程度の割引

「どうせ払うお金」を安くできるため、実質的な利回りは非常に高い節約方法といえます。

銀行金利では得られない水準です。

支払方法で割引額が変わる

重要なポイントとして、納付方法によっても割引額が変わります。

口座振替

最も割引が大きい
→ 原則おすすめ

クレジットカード

ポイント還元あり
→ ポイント次第では口座振替以上のメリット

納付書

割引最小
→ 利便性は低い

前納制度のメリット

① 確実に節約できる

投資と違いリスクゼロ

② 納付忘れを防げる

未納期間の防止は年金受給に直結

③ 将来の年金額を守れる

未納があると年金減額

未納のリスクは非常に大きい

国民年金の未納は単なる延滞ではありません。

将来の

  • 老齢年金
  • 障害年金
  • 遺族年金

の受給資格に影響します。

特に障害年金は直近1年の未納があると受給不可になる可能性があります。

前納は保険としても重要な意味があります。

前納制度が向いている人

自営業・フリーランス

収入変動があるため、資金に余裕がある時に払うと安心

学生(親が支払う場合)

教育費節約に有効

退職直後の人

国民年金切替時におすすめ

貯金を使う予定がない人

高利回りの節約になる

向かない人

手元資金が少ない人

生活資金確保が優先

免除・猶予対象の人(学生を含む)

先に減免制度の検討を

前納の申込期限に注意

特に重要なポイントです。

2年前納・1年前納 毎年2月末(年度途中からでも可) ※まとめる月数に応じて割引額が変わります。
・6カ月前納(前期) 毎年2月末
・6カ月前納(後期) 毎年8月末

手続き方法

手続きは次の方法で行えます。

  • 年金事務所
  • 郵送
  • マイナポータル
  • 金融機関

口座振替の場合は金融機関届出印が必要になります。

毎月払いと比べていくら得する?

月額保険料:17,510円(令和7年度)

まず、普通に毎月納付した場合の年間負担を確認します。

支払方法支払額
毎月納付17,510円 × 12か月 = 210,120円(令和7年度)
17,920円 × 12か月 = 215,040円(令和8年度)

これが比較の基準になります。

2年前納(最もお得)

納付方法支払額割引額
毎月払い425,160円
(210,120円+215,040円)
2年前納(口座振替)408,150円17,010円お得
2年前納(クレカ・納付書)409,490円15,670円お得

👉 実質利回りは年1.5~2%程度の節約効果(銀行金利よりはるかに高い水準)

1年前納

納付方法支払額割引額
毎月払い210,120円
1年前納(口座振替)205,720円4,400円お得
1年前納(クレカ・納付書)206,390円3,730円お得

6か月前納

納付方法支払額割引額
毎月払い105,060円
6か月前納(口座振替)103,870円1,190円お得
6か月前納(クレカ・納付書)104,210円850円お得

👉 小さいですが確実に割引

口座振替とクレジットカードの差

方法特徴
口座振替割引最大(基本おすすめ)
クレジットポイント還元次第で最強
納付書割引最小

例えば
1%還元カードなら → 約4,000円分ポイント
→ 実質割引はさらに増えます。

まとめ

前納期間節約効果
6か月約1,000円前後
1年約4,000円前後
2年約16,000円前後

よくある誤解

途中で会社員になったら?

前納しても安心です。

厚生年金に切替になると未経過期間分は返金(還付)されます。

つまり「損になることは基本ない」のが前納制度の特徴です。

前納したら返金不可?

→ 条件により還付あり

まとめ払いは危険?

→ 国制度のため安全

社会保険労務士に相談するメリット

前納制度は単独で考えるより、

  • 免除制度
  • 追納制度
  • iDeCo
  • 老後資金計画

と合わせて検討すると効果的です。

社会保険労務士は年金全体の最適化をサポートできます。

まとめ|前納制度は確実に得をする制度

国民年金前納制度は、

  • ノーリスク
  • 高い節約効果
  • 将来保障の確保

という珍しい制度です。

特に自営業・フリーランスの方は活用するかどうかで長期的な差が生まれます。

「どうせ払うなら安く払う」この視点が家計改善の第一歩です。

前納制度の活用に迷われている方は、ぜひ専門家にご相談ください。

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