企業における「仕事と子育ての両立支援」は、従業員の定着や働きやすい職場環境の整備につながる重要な取り組みです。その一環として注目されているのが、「くるみん認定」と「くるみん助成金(両立支援等助成金)」です。
この記事では、「くるみん助成金」の申請要件や手続きの流れ、助成金額、取得によるメリットまで、最新情報をもとに分かりやすく解説します。くるみん認定を検討中の企業のご担当者様は、ぜひ参考にしてください。
1. くるみん助成金とは?
「くるみん助成金」とは、正式には「両立支援等助成金(子育てパパ支援助成金(出生時両立支援コース))」のことで、厚生労働省が実施する子育て支援を目的とした助成制度です。
育児休業の取得促進や、男性の育児参加を推進する取り組みに対して助成金が支給されます。くるみん認定の取得に向けた取り組みも対象であり、企業規模を問わず利用可能です。
2. 「くるみん」とは?企業認定制度の概要
「くるみん認定」は、次世代育成支援対策推進法に基づく認定制度で、企業が策定した「一般事業主行動計画」に基づき、一定の要件を満たすことで厚生労働大臣から認定されるものです。
認定を受けた企業は、認定マーク「くるみんマーク」を広報などで使用することができ、子育て支援に積極的な企業であることをアピールできます。
3. くるみん助成金の対象と要件
対象となる企業
・雇用保険適用事業所であること
・男性労働者が子の出生後8週間以内に育児休業を取得していること
・両立支援に向けた制度整備や職場環境の改善を行っていること
助成金の要件(出生時両立支援コース)
以下の要件を満たすことが必要です。
- 男性労働者が、配偶者の出産後8週間以内に5日以上の育児休業を取得
- 上記の対象者が、過去3年以内に同じ企業で同様の育児休業を取得していない
- 育児休業を取得する前から育休制度が就業規則等で整備され、社内周知されている
- 育児休業取得を後押しする環境整備(上司研修・個別面談・制度周知等)を実施している
4. 助成金額の概要(2025年度現在)
企業が要件を満たす育児休業を取得させた場合、以下の助成金が支給されます。
| 助成内容 | 金額(中小企業) |
|---|---|
| 育休1人目取得 | 57万円(生産性要件を満たさない場合は47.5万円) |
| 育休2人目以降 | 1人あたり14.25万円(生産性要件なしの場合は9.5万円) |
※助成額は年度によって変更されることがありますので、最新情報はこども家庭庁のHPで確認してください。
5. 申請の流れと必要書類
申請手順
- 育児休業を取得する社員の選定・支援計画の策定
- 育児休業取得・職場環境の整備
- 育児休業終了後、支給申請(育休終了後2か月以内)
- 助成金の審査・支給
必要書類(一部)
・申請書類一式(様式第1号)
・育児休業取得証明書
・就業規則・育児休業制度の社内通知文
・環境整備の実施報告書(研修、面談記録など)
・給与台帳、出勤簿、雇用契約書等
6. くるみん認定取得のメリット
採用力の向上
くるみん認定企業は、子育てと仕事の両立支援を公に評価されていることから、若年層や子育て世代の応募者に対して強いアピールポイントとなります。
助成金活用によるコスト削減
くるみん認定の取得過程で活用できる助成金により、人材育成や制度導入の費用を軽減可能です。
公共調達加点・PR効果
自治体や官公庁の入札において、加点評価を受けることがあるため、ビジネス面での優位性にもつながります。
7. よくある質問(Q&A)
Q:男性の育児休業が短期間(5日)でも対象になりますか?
A:はい。5日以上であれば、連続でなくても取得日数を合計して申請できます。
Q:中小企業でも認定は受けられますか?
A:もちろん可能です。実際には中小企業の取得事例が多数あり、サポート体制も整っています。
Q:過去に取得したくるみん認定が失効した場合、再度助成金は受け取れますか?
A:認定が失効していても、新たな条件を満たせば助成金の申請は可能です。
8. 専門家に相談するメリット
助成金申請には、要件確認・書類準備・手続きのタイミングなど専門的な知識が求められます。社会保険労務士に相談することで、確実かつスムーズな申請が可能になり、助成金の受給漏れを防ぐことができます。
まとめ:くるみん助成金を活用して、働きやすい職場へ
「くるみん助成金」は、企業にとってメリットが多く、従業員の定着やイメージアップにもつながる有効な制度です。男性の育児休業取得支援という観点からも、現代の企業が取り組むべき重要な施策といえるでしょう。
制度をうまく活用するためには、正確な情報収集と、的確な対応が必要です。申請をご検討中の企業様は、ぜひ当事務所までご相談ください。助成金の申請から、くるみん認定取得まで、全力でサポートいたします。

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